こんにちは。チャクラのママです。重症心身障がい児の放デイ看護師で、【発達障害児支援士】として働いています。そして、自閉症スペクトラム、知的障害、DCD(発達性協調性運動障害)の小2長男チャクラと、次男ちゅんころぴー、夫と4人暮らしです。
小2の長男は公立小学校の特別支援学級、知的障害級に通っています。
今回は、【感情のコントロールができない、子どものかんしゃくへの対応やクールダウンする方法】についてです。
子どものかんしゃくが起きやすいのは、小3~小4くらいまでがピーク!!それを過ぎれば、和らいでくるという見通しを持つ!!
感情のコントロールが難しい子ども…
ゲームに負けたり、おもちゃを取られたり、遊びの時間が終わってしまうとかんしゃく…。奇声を発したり、寝転んで叫んだり、落ち着くまでの時間がかかる…。なんてことはありませんか?今日は、感情のコントロールができない、かんしゃくに対する対応を考えてみます。
感情が爆発する原因は?かんしゃくが起こるシーンを振り返る
かんしゃくの起こるシーンはどんな流れでしょうか?まずはそのシーンを思い返し、何が原因か考えてみましょう。そして大事なのが、「かんしゃくが起きなかったシーンを振り返ること」!!起きなかったシーンには、ヒントが隠れているのかもしれません。失敗のシーンに目が行きがちですが、成功のシーンからも考えてみましょう。
落ち着くまでに時間がかかり、なかなか口をきいてくれない…
かんしゃくが起こると、落ち着くまでに時間がかかり、なかなか口をきいてくれない…。そんな時もあると思います。まだ感情のコントロールが未熟な子どもですから、本人もどうしたらいいのかわからないのかもしれません。
1人でゆっくりしたりすると落ち着けますか?それなら、クールダウンできる方法を考えるのもいいですね。
原因から、対策を考えてみる!
問題行動を減らすためには、事前対策が9割!と言われており、とても大切です。しかし、100%の準備は不可能です…。
だからこそ、かんしゃくが起こったシーンだけでなく、かんしゃくが起きなかったシーンの振り返りも大切です!!本人も周囲の大人も、その経験を積み重ねていくことが大事!!成功体験を積んでいきましょう!!
感情が爆発するような状況を作らない
お子さんのかんしゃくの起こりやすいシーンがわかったら、そのシーンを起こらないように対策を考えてみましょう。
遊びの終わりでかんしゃくを起こすなら、
- 『何時になったら(時計の針がここまできたら)終わりだよ』や、タイムタイマーで視覚的に『赤がなくなったら終わりだよ』と約束しておく。
- 1回の約束だと忘れてしまいがちなので、遊びの途中にも、『あと何分で終わりだよー』など、何回かに分けて声かけする。
ゲームで負けてかんしゃくを起こすなら、
- ゲームを始める時に『負けたら、お友達におめでとう、次は勝つ!』と言う練習をしておく
など、あらかじめかんしゃくを起こさないような対策を立ててみるのはどうでしょう。
ちなみにわが家の場合、時間を長男と相談したうえで、タイムタイマーを長男自身にセットさせています。そうすることで、『時間を自分で決めた』という意識から、守ろうという意識につながると思っています。もちろん、すぐ忘れられがちなので、【タイマー見てね~!】と定期的に声かけしています。
クールダウン(感情コントロール)
クールダウンは「自分の感情をコントロールする、あるいは切り替える」ことです。大人でもなかなか難しいこともありますよね。幼い子どもは、もっと難しいですし、発達障害のある子は感情のコントロールが苦手な子が多いです。だからこそ、クールダウンの練習をしていく必要があります。やり方はいろいろあります。
① 距離を取って別の場所へ行く
② お水やお茶など、冷たい飲み物を飲む
③ 深呼吸、心で数字を数える
④ 「グー」と「パー」
落ち着いて、ゆっくりと両手を「グー」と「パー」します。コツは、「グー」も「パー」も手に力を入れることです。
⑤ 自分をハグ(我慢のポーズ)

イラストのように、両手で自分をハグして、目を閉じる。これで、ゆっくりと数を数えたりできるといいですね。
⑥ 物理的に頭を冷やす(アイスノンや冷えピタなんかがオススメ)
いかがでしょうか?なかなか感情コントロールは難しいことなので、長期戦になるかもですが、できることから取り組めたらいいですね!!