こんにちは。チャクラのママです。重症心身障がい児の放デイ看護師で、【発達障害児支援士】として働いています。そして、自閉症スペクトラム、知的障害、DCD(発達性協調運動障害)の小2長男チャクラと、次男ちゅんころぴー、夫と4人暮らしです。小2の長男は公立小学校の特別支援学級、知的障害級に通っています。
今日は、身だしなみを整えるのが苦手な子の原因と、アプローチ方法をお教えします!!
服を正しく着れない長男、その原因とは??
わが家の長男は着替えが苦手。肌着の前後は高確率で間違うし、デザイン的に前後がわかりにくいと、Tシャツもズボンも間違えます。じゃあ、なぜそんなに発達デコボコっ子はそんなに身だしなみを整えるのが苦手なのか?その理由から、アプローチ方法を考えていきたいと思います!
身だしなみを整えるのが苦手な原因とは?
身だしなみを整えるのが苦手な原因は、以下が考えられます。
- ADHDで、不注意から作業が雑になりやすい
- ASDで、興味が持てなかったり、前後左右がわかりにくい
- ボディイメージが弱く、後ろ側もわかりにくい
- 不器用で、服を整えにくい
- 正しい服の着用方法が十分理解できていない
- 相手に、衣服がどのような印象を与えるのか、想像が難しい(相手の立場に立って考えることが苦手)
- なぜ身だしなみを整える必要があるのか、わかっていない
- 社会性が乏しく、身だしなみなどに興味がない
身だしなみを整えるのが苦手な子へのアプローチ方法
理由が1つの子もいれば、複数の子もいると思います。ここからは、アプローチ方法を考えていこうと思います。
- 着用が簡単な服や靴を選ぶ。前にワンポイントだけや、結ばなくていい靴紐の靴など
- 下着やお尻が見えない服を選ぶ
- タグは左と覚える
- スタンプなどで、ワンポイントで前後をはっきりさせる
- 着替えるスペースを決め、余計なものは片づけ、着替えに集中しやすい環境を作る
- 服を着た後は、必ず鏡を見てもらう。それで、かっこよく仕上がっているかを確認する
- 「下着は出ていないか」、「シャツははみ出ていないか」など、チェックリストを作る
- 写真やイラストで、身だしなみが整っている写真/整っていない写真を見比べてもらい、清潔に見える、かっこよく見える服装を選んでもらう
- 服を自分で着たあとは、褒めれるところをほめて、他の部分もさりげなく伝え、自分で気づけるような声かけをする。注意だけにしない!!
- (季節外れの服を着てしまう場合)月日や気温を基準にし、適切な服を選ぶ基準を明確にする
などが、有効かなと思います。
園や学校と、家庭で連携しよう!
園や学校だけ、家庭だけでやるよりは、連携して1日に複数回働きかける方が、より効果的ですよね。また、各場所でそれぞれの方法をやっていると、子どもは混乱してしまうので、それも避けたいところです。
そのためには、チェックリストを共有するなどが効果的かと思います。
わが家の場合
わが家の長男も、先にも書きましたが肌着の前後は高確率で間違うし、デザイン的に前後がわかりにくいと、Tシャツもズボンも間違えます。そのため、実践しているのは
- 着用が簡単な服や靴を選ぶ。前にワンポイントだけや、マジックテープの靴など
- 下着やお尻が見えない服を選ぶ
- タグは左と覚える
- 服を着た後は、必ず鏡を見てもらう。それで、かっこよく仕上がっているかを確認する
です。地域の小学校なので、制服がないため自由度が高いのが救いです…。今後、中学になり、制服になるとどうなるのか…。また新しいアイデアも、書いていきたいと思います!
いかがでしょうか?身だしなみを整えることは、将来的にもとても大事です!でも、特性の問題も大きい要因なので、焦らずじっくり長期で働きかけていくことが大事ですね。一緒に頑張っていきましょう!!