こんにちは。チャクラのママです。重症心身障がい児の放デイ看護師で、【発達障害児支援士】として働いています。そして、自閉症スペクトラム、知的障害、DCD(発達性協調運動障害)の小2長男チャクラと、次男ちゅんころぴー、夫と4人暮らしです。小2の長男は公立小学校の特別支援学級、知的障害級に通っています。
今回は、認知特性、中でも『視覚優位』、『聴覚優位』などの話です。
つまり、何が良いとかでなく、生まれつきの『利き手』のようなものですね!
子どもや自分の認知特性への理解が大切な理由
子どもや自分の認知特性を理解することは、環境づくりや勉強方法を考えるために大切です。
目からの情報処理が得意な子に、何度も声をかけても処理しにくく、抜けがちです。それでは、お互いストレスがたまるばかり…。特性を無視するのは、左利きの人に「右手で書きなさい。」と言っているようなもの。
認知特性を理解していれば、それに応じた対策を練ることができ、大人も怒ることが減り、子どもも自分でできることが増え、自己肯定感の向上につながります。お互い気持ちよく生活できますね!認知特性への理解は、それぞれが過ごしやすい環境をつくることにつながるのです。
さっそく、子どもも自分も調べてみよう!
このテストは無料で、3分ほどで終わります!ぜひやってみましょう。
いかがでしょうか。思い当たる節もあったのではないでしょうか?
視覚優位の得意・不得意、これを生かすポイント
視覚優位は、「目で見た情報を処理するのが得意である認知特性」です。例えば、こんな得意・不得意があります。
得意!
- 人の顔を覚えるのが得意(思い出しやすい)
- 絵、写真、グラフ、動画など視覚的に示されたものを、パッと理解することができる
- 立体のイメージが得意
- 図鑑や百科事典など、絵や図の多い本を読むのが好きで、覚えやすい
苦手…
- 口頭のみでの指示を聞く
- 場面は思い出せるけど、細かい会話の内容が思い出せない
- ノートに書き写すことやノートをとる際に、マス目や罫線に収まるように描くことが苦手
視覚優位を生かすポイント
- 絵カードやメモ、付箋などを使って、やることをわかりやすく伝える
- タブレット教材やオーディオブックなど音声教材の方が理解しやすい
- 必要なもの以外は片付け、パーテーションで区切るなど、視覚から入る情報を減らすことで、集中しやすい
- 図式されたマニュアルなどは理解しやすい
聴覚優位の得意・不得意
聴覚優位は、「耳で聞いた情報を処理するのが得意な認知特性」です。例えば、こんな得意・不得意があります。
得意!
- 鼻歌をよく歌っていたり、歌うときに音程を取るのがうまい(絶対音感を持っている人もいますね)
- 口頭での指示を理解しやすい
- 記憶と音が結びついている
- 音読や英語のリスニングが得意
苦手…
- 初めて会う人の顔を覚えるのに時間がかかる
- 音楽を聴きながら勉強することができない(頭の中で音楽が流れて、思考が邪魔をされる)
- 読みが同じ漢字と間違える(「商」と書こうとして「賞」)
- 周囲が騒がしいと、集中力を保ちにくい
聴覚優位を生かすポイント
- 何度も口頭で伝える
- 音声教材や、音読をすると理解しやすい
- 静かな場所で勉強するなど、聴覚から入る情報を減らすことで集中しやすい
- 耳栓やイヤーマフ、ノイズキャンセリング機能のイヤホンなどを使って、聴覚からの情報を減らす
わが家の場合
わが家の場合をご紹介すると、私もチャクラも『視覚優位』。チャクラは、毎日する洗顔や歯磨きも、何度声けしてもどちらかやり忘れて帰ってきます…( ノД`)シクシク。
自閉症の子は、言語情報に苦手さをもっているケースが多いので、その結果、視覚優位である多いそうです。(これは、視覚情報で考えるのが得意というより、言語情報の処理が苦手なので、相対的に視覚優位になっている、ということです。)
そのため、家庭の中で行っているアイデアは、
- 玄関は、靴の置き場所がわかるよう、靴シールを貼っている
- 遊ぶ部屋は、おもちゃの片付け先がわかるよう、おもちゃ箱にしまうおもちゃの写真を貼っている
- 洗面所に、歯磨きや洗顔など、やることを絵カードで貼っている
- 勉強するときは、勉強のもの以外は片づける
- 買い物リストは絶対メモ!!(私がすぐ忘れるためw)
などがあります。特に、おもちゃの片付け方法は効果的!保育園も同じスタイルなので、『片づけるよ~』と言うと、絵を見ながら片づけてくれます♪
いかがでしょうか。【同じ世界でも目の前の子どもは違った世界が見えている】、そう思うことが子どもの理解に近づく1歩かなと思います。自分のこともわが子のことも理解して、お互い気持ちよく過ごせるといいですね。