こんにちは。チャクラのママです。重症心身障がい児の放デイ看護師で、【発達障害児支援士】として働いています。そして、自閉症スペクトラム、知的障害、DCD(発達性協調性運動障害)の小2長男チャクラと、次男ちゅんころぴー、夫と4人暮らしです。
小2の長男は公立小学校の特別支援学級、知的障害級に通っています。
1日中、ゲームがやめられない…。途中でやめさせるとパニックで泣き叫ぶ…。
ゲームを途中で切り上げられないような、ゲーム依存の子どもは少なくないでしょう。ゲームを途中で止めると、パニックで泣き叫ぶ…なんてこともあると思います。わが家の長男もそうです。ゲームをしていい時間に制限があることはわかっている様子なのですが…。
そんな今回は、【ゲームがやめられない!パニックで泣き叫ぶ!!その対応を考える】についてです。
本人・家族の負担にならない方法やルールを考えていこう!
大人でも、楽しいことを中途半端なところで無理やり止めさせられれば、ムカッとすると思います。子どもならなおさらでしょうし、特に自閉症スペクトラムには、「気持ちの切り替えが難しい」、「こだわりの強さ」という特性があります。ゲームを途中でやめるのは余計難しいでしょう。また、やみくもに禁止すると、別の問題行動が生じることも…。それに、課金や他人と勝手にメッセージをやり取りしていることも…。
ルールを決める大前提は、【本人・家族の負担にならない方法を考える】が大事です。また、時間以外のルール、見守り設定も考える必要があると思います。
子ども本人が守れるルール作りをしよう
ゲーム機の時間設定機能は、もちろん時間のみの設定です。ですから、盛り上がっているような、中途半端なところで切られたりすることがあります。これはだれでも怒るところでしょう。『この対戦が終わったら』、『このステージをクリアしたら』など、区切りの良いところで終わるなどのルールのほうが、守りやすいでしょう。
※しかし、子ども本人だけに決めさせると、ズルズルと自分でルールを変更したりと、要求がエスカレートしがちです。事前に、親と本人と「どういうルールなら守れそうか」を相談しておく必要があります。
ゲームを切り上げやすくするには?
【宿題のあとにゲーム】という流れのお家も多いと思います。しかし、これだと、『ゲーム=ご褒美』になるので、宿題をやることは促進されますが、ゲームを切り上げることにはつながりません。
そのため、おやつや好きなテレビ番組などといった、【ゲームを止めた後にもお楽しみを作る】というのはいかがでしょうか?これだと、『ゲームを止める⇒ご褒美』になるので、ゲームを止めることが促進されやすいでしょう。
その際は、声かけも「終わりだよ」ではなく、「おやつのためのフォークをだして」、「テレビが始まる時間だよ、テレビをつけて」などのポジティブな声かけもしてあげられますね!声かけは、「何をしてほしくないか」ではなく、「何をしてほしいか」を明言するのが、伝わりやすくてオススメです!
時間で制限するときは、タイマー、時計を子どもの視界に入りやすいところに置き、時間を意識できるようにしましょう。
気持ちよくゲームを終わるためには?
楽しい時間が終わるのは悲しいですよね。それに共感しやすくするために、親も一緒にゲームをするというのもオススメです。「まだやりたい」気持ちが共感できますし、声かけも「もっとしやすいけど、この対戦で最後ね」、「また明日一緒にやろうね」など、子どもに寄り添った声かけもしやすく、子どもも話を聞き入れやすいでしょう。
もしパニックになったら?
色々手を尽くしても、パニックになってしまうこともあると思います。そういう時は、時間がかかっても、本人の力で落ち着くのを待つことが大切です。叱ったり、なだめても逆効果になることが多いです…。
【安心して静かにゆっくりできる場所】という、クールダウンスペースを作るのもオススメです。水分を取ったり、外気にあたるのもいいですね。
そして、興奮しているときは話を聞きにくいですから、気持ちが落ち着いてから、「なぜゲームを中断する必要があるか」を説明してあげましょう。
将来のために…
興味・関心を広げる
好きなことをやめさせるのは難しいです。自身に置き換えてみると、わかりやすいと思います。大好きなことを止める…。つらいと思いますし、それを提案する相手に良い感情を持たないのではないでしょうか?
なので、様々な体験をさせ、余暇活動のバリエーションを増やす、好きなことを増やすという関わりはどうでしょうか?好きなことが増えれば、『ゲームができないなら、音楽を聴こう』など、別の選択肢を選べるようになってくると思います。
好きなことを増やすことで、相対的にゲームへの執着を薄めていくほうが、本人の将来へつながる支援になるでしょう。
しかし、自閉症スペクトラムは、新しい環境が苦手という特性があります。そのため、様々なことにトライすることがストレスになる可能性もあります…。様々な体験をさせてあげるのも、本人の「やってみたい」という意思を確認してからにしましょう。
習い事やサークルに通う(外部を頼る)
家族だけで対応が難しい場合は、専門機関などに相談をしましょう!保護者だけで抱え込むことはよくない!!普段から相談できる人、場所を見つけることが大事ですね。
いかがでしょうか?皆さんのお役に立てればうれしいです。今日はこの辺で…。